歯周病を悪化させる原因菌は、嫌気性のグラム陰性菌です。簡単に言いますと、空気とか酸素をいやがる悪玉菌です。就寝中に一番活動します。唾液や水の中にも酸素があります。
人間の歯の周りにはポケットがあり、そこに歯周病菌が進入すると歯垢を分解し、プラークを作り、エンドトキシンと言う毒素を出し、組織破壊(歯茎が赤く腫れる)や骨吸収に至る事になります。
ですから、ブラッシングは毛先がポケットや歯と歯の間の隙間に届かないとどんどん歯周病が進行してしまうのです。
以上の事をふまえ 当院では 独自のブラッシング指導を行っています。
ポケットや歯と歯の間の隙間に届く歯ブラシの選択として、毛の長い腰のしっかりした細いハブラシを選択した方が良いです。
歯ブラシの方向について・・・
歯を磨くと言うよりも 毛先をポケットや歯と歯の間の隙間に入れてやる事が大切です。・・・ごしごしの横磨きは歯ぐきを痛め歯を削るだけです・・・
- 毛先は歯頚部にペンを持つ強さで斜めに当てたまま、細かく振動させ、ポケットの深部に届く様にしましょう。
- 毛先を歯頚部とは反対方向、すなわち、下の歯は斜め上、上の歯は斜め下に向けて細かく振動させて、深部に入れてやりましょう。
今まで言われた事のない方法ですが 歯周病の原因菌を撃退し、長期に渡って良い口腔環境を保つ最良のブラッシング方法です。 口臭の一番の原因は、やはり嫌気性のグラム陰性菌です。 タンパク質を分解し、硫化水素等のガスを発生させます。 口臭も無くしましょう。